映画『ローグ・ワン』感想&評価!スター・ウォーズのスピンオフとしては惜しい!鑑賞前にはEP4を絶対に観よ!

ローグ・ワン

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こんにちは!つじもん@tsujim0nです。

スター・ウォーズのスピンオフ作品、『ローグ・ワン』を観てきました!! もちろん公開初日に3D+IMAXで鑑賞!!

シリーズ史上最高傑作という意見もあり、めちゃくちゃよく出来てました!! で、ファンに対するサービスカットも盛り沢山!! ラストの展開はマジでトリハダものでした!!

でも、ボク個人の総合的な結論を言わせてください!! 70点でした……!!

うーん、色々と惜しい!! レビューがあまりにも大絶賛の嵐だったので、めちゃくちゃ期待してたんですが、うーん惜しいの連続でした!!w

いや、たしかにCG映像はものすごく綺麗だし、ラストの展開は傑作でした!! スター・ウォーズファンなら必見なのは間違いないです!!

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素晴らしい部分もめちゃくちゃあります!! 今、映画館で観るなら間違いなくコレでしょう!! でも、ごめん、ボクは惜しい……!!って思ってしまった!!w

その原因としては、序盤から中盤の中ダルみが半端なかったから、です。んで、初めて登場するキャラの紹介パートが短すぎて、あまり感情移入できなかった、というのが正直なところ……。

誤解がないように言っておくと、スター・ウォーズシリーズはクッソ好きです。特にEP5こそ至高。アニメ『クローン・ウォーズ』全121話も観倒しました。

……と、まあそんなスター・ウォーズ・ファンの1人として、『ローグ・ワン』のレビューを書いておきます!!

前半は、まだ観てない人に向けて本作の「あらすじ&これから観る人に伝えたいこと」を。そして後半は、すでに観た人向けに「良かった点&正直イマイチだった点」を書いていきます。前半は「ネタバレなし」です!!

ローグ・ワン/スター・ウォーズのあらすじは?

まずは、簡単にあらすじを。この作品を観る前に知っておくべきことは、たった一つ!!

『ローグ・ワン』は、『エピソード3/シスの復讐』と『エピソード4/新たなる希望』の間のストーリーだということ。

つまり、ダース・ベイダーが誕生し、ジェダイが絶滅した(とされる)期間の物語です。オビ=ワンがEP4で語っていた、暗黒の時代が舞台となっています。

で、その時代に作られた帝国軍最強・最悪の兵器ーーデス・スターの設計図を奪い取るというストーリーです。世界観やキャラの関係性は複雑ですが、大きな筋書きは至ってシンプル。ここはスター・ウォーズっぽい。

そんで、そこに“とある親子”の物語や、あの悪役たちが絡んでくるわけですよ!! シリーズ伝統の名キャラもちょい役で登場します!! これ以上の詳細は是非とも劇場で!!

あ、監督は、2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』でメガホンをとった、ギャレス・エドワーズです。

超スター・ウォーズオタクと言われるだけあって、過去作のオマージュやラストの展開は素晴らしい!! その一言に尽きます!!

とにかくスター・ウォーズEP4を観ておけ!

とにもかくにも、これからこの作品を観る人にただただ伝えたいのは、『スター・ウォーズ/エピソード4/新たなる希望』を絶対に観ておけ!!ってこと!!

もはや命令するレベルで伝えたい!! 絶対に観ておくべきです!! むしろ観てないと全く楽しめません!!

なぜなら、エピソード4を観ていることが、大大大前提のストーリーになっているからです!!

「ルーク?? ハン・ソロ?? 誰だっけ??」とか、「R2-D2?? C-3PO?? どっちがどっちだっけ??」ってくらいの人は、ぶちゃけこの映画を“真”に楽しめません!!

間違いなく!!(※上記はネタバレ回避のため、ほんの一例として挙げたものです)

んで、余裕があるのであれば、やっぱりシリーズ全部は観ておくべき!! 観る順番としては、4→5→6→1→2→3→ローグ・ワンで良いと思う。

(本当は4→5→6→1→2→3→4→5→6→7→ローグ・ワン→4で観て欲しい)

「いやいや、そんな時間ねえよ!!」って人はマジでごめん。

でも、スター・ウォーズっていうのは、そういう作品なんです。1本だけ観て「はい、終わり!!」っていう作品ではありません!! すべて繋がってるからこそスター・ウォーズなんです!!

それぞれの作品を追っていく毎に、それまでの作品が味わい深いものになっていく。それこそが、シリーズ最大の魅力です!! この、本数を重ねる毎に加速していく「面白さ」と「感動」は、絶対に他のシリーズものでは味わえません!! 絶対に!!

だからこそ、ローグ・ワンを観る前には最低限でも、エピソード4は観ておいてほしい!! そんで、ローグ・ワン鑑賞後にもう一度エピソード4を観て欲しい。すると、ローグ・ワン鑑賞前と鑑賞後では、必ず違いが生まれるはずです。

本作を1200%楽しみたいのであれば、その違いを是非とも噛みしめて頂きたいんです!! というか、この作品を“真の意味”で楽しむ方法はそれ以外にありえません!!

3D+IMAXがおすすめ!MX4Dは集中できない

そして、これから映画館で観る人にもう一つ伝えておきたいのが、絶対に「3D+IMAXの方がおすすめだよ!」ってこと!!

どちらでも鑑賞したんですが、MX4Dだと“変なタイミングで”水しぶきが飛んでくるし、イスはガタガタ動くしで全然集中できない!!

集中してキチンと映画を楽しみたいのであれば、絶対に「3D+IMAX」がおすすめ!! 字幕も読みやすいように3Dで浮かび上がってて、めちゃくちゃ良かったです!!

※ココからは、すでに鑑賞済みの人向けです。まずは良かった点から紹介していきます!!

ネタバレ注意

ここからは、すでに鑑賞済みの方向けです。ネタバレを含むので、ご注意ください!!

映像はマジで凄い!見事なまでに希望に繋がる物語

ローグ・ワンの空中戦

映像はめちゃくちゃ凄い!! 特に終盤に関してはCGをフル活用!!

「Xウィング」や「タイ・ファイター」による空中アクションもてんこ盛り!! ここは、ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおつって心の中で叫んでました!!

んで、アイツとアイツがCGで復活してるのがすげえ!! ぶっちゃけ観た瞬間に「あ、この人CGだな」っていうのは分かりますw でも、そこじゃない!! 重要なのはそこじゃありません!!

CG技術それ自体が凄いんじゃなくて、実験的に新しい映像技術に挑戦したという姿勢が凄い!! これこそがジョージ・ルーカスが求めていた「スター・ウォーズ」でしょう!!

彼がやりたかった「革新的なこと」と言っても過言ではありません!!

そうです!! なぜ「スター・ウォーズ」が全世界でコレだけ評価されているかと言うと、常に新しい映像技術、テクニックなどを生み出してきたからです!!

でも、エピソード7ではそれがなかった!! だから一部からは、「ダメだ」って言われてしまったんです。

しかし!! ローグ・ワンは違います!! エピソード7で成し得なかった「革新的な映像技術」に挑戦しています!! ここが素晴らしい!!

とにかく、ギャレス・エドワーズ監督が、「スター・ウォーズとは何か??」という本質を理解し、映画の中で見事にやってのけたことが何よりも凄い!!

ここに関しては多大なる拍手を贈りたいです!! サンキュー!!! ギャレス・エドワーズうううううううううううううううううう!!!!!!!!

ジェダイではない名も無き人々が活躍する

で、個人的にいい意味で斬新だったのが、名も無き人々が活躍するところ。これは今までのスター・ウォーズではありえなかったでしょう……!!

従来のスター・ウォーズであれば、フォースを持った選ばれし人々の戦いでした!! でも、今作は違います!!

スピンオフでしか登場しない人々のストーリーです。んで、そんな人々が見事に「希望」を繋いでいく…..!!

んで、このスピンオフによって、「あの物語の裏側にはこんな壮大なストーリーがあったのか!!」つって、エピソード4を新たなる角度から楽しめるようになっているのは神!!

これはマジで天才。このローグ・ワンのおかげでエピソード4の奥深さが、さらに100000倍くらいパワーアップします!!

スピンオフ作品なのに、メインのストーリーを更に味わい深くしたってことが何よりもすばらしい!!

んで、エピソード4で思わずツッコんでしまう最強の矛盾点、「デス・スターになんでそんな弱点あるの??w」ってところを見事にクリアしてるのは、これまたトリハダもの。

さすがオタク!! もはや計り知れないほどの監督の愛を感じます。これのおかげで、エピソード4がほぼ完璧な作品に叩き上げられました!!!!

日本映画のサムライ魂を受け継いだキャラは素晴らしい

『スター・ウォーズ』と言えば、黒澤明の『隠し砦の三悪人』や『七人の侍』を始めとする、日本映画の影響を大きく受けているのは、あまりにも有名でしょう。

で、今回のチアルート(盲目の侍)で真っ先に思い浮かぶのが、天才・勝新太郎が演じた『座頭市物語』の市。(※北野武ではなく、勝新太郎なのは個人的な好みです)

これは日本映画に対する完全なオマージュであり、監督ならではのリスペクトでしょう!! ここは良かった!!

とにかく、アジア人が、メインキャストに初めて起用されたのは、めちゃくちゃ嬉しいことです!! でも、日本人じゃなかったのがちょっと寂しい!! 渡辺謙でも良かったのに!!

せっかく「サムライ魂」を受け継ぐのであれば、日本人にしてほしかった……!! うーん、個人的にはココはちょっと悲しくなったポイントでした……!!

(※ドニー・イェンさんは素晴らしい俳優なのは間違いないです!! 日本にアクション・スターがいなかったのが原因だと思いますが……)

ラストの展開はただただ神。エンディングは激アツ!

ラストの下りはマジで神がかってました。これはスター・ウォーズが好きであればあるほど、興奮して震えること間違いなし!! ここはマジでヤバイ!!

極悪非道のダース・ベイダーが、バッチバチに雑魚キャラをぶっ飛ばしていくシーンは圧巻の一言!! こういうの!! こういうのを観たかったんだよおおおおおおおおおおおおお

んで、そこからのラストの流れ。最高かよ。

さすがギャレス・エドワーズ監督です!! 比類なきオタクっぷり。ファンへのダメ押しカットがもりだくさん!! ここはね、素ん晴らしいですよ!!!!!!

もうね、完全に「サンキュー!!!!!ギャレス・エドワーズ!!!!!!」つって、叫んでたわ!!!!!!(※心の中で)

ぶっちゃけラストを観るだけでも、映画館に行く価値は十分あります!! ボクは興奮のあまり思わず声を上げてしまいました……!!!!!!

んで、改めてエピソード4が観たくなること必至です!! いやー、ラストに関しては若干興奮気味で観てしまいました!!!!

※ごめん、ココから先は正直イマイチだった点を書いてきます。

一方で、脚本の詰めは少し甘い。

ローグ・ワンのキャラクター

さっきも書いたように、映像はとにかく凄い。でも、それは終盤だけです。

で、残念なことに序盤から中盤にかけての展開があまりにも退屈すぎる……!! ストーリーの展開についていけない!! 間違いなくダレる!! 実に勿体ない……!!

セリフで全部説明していくんですが、やっぱりそこは面白くない。

ライトセーバーでの殺陣シーンもなければ、フォースを使ったバッチバチの戦闘シーンもない。誤解を恐れずに正直に言うと、興奮するところがあまりにも少なすぎる!!

スピンオフ作品だから、そのあたりが少ないのは仕方ないのかもしれません……!!

でも、せっかくスター・ウォーズっていうSF超大作を観に来てるのに、途中で冷めてくる。スクリーンの中は宇宙だけど、自分は現実世界に戻される感じ。

このギャップがとにもかくにもキツイ……!!

「なんでこの映画観てるだろう??」って2〜3回くらい自問自答してしまった…..!! やっぱり映画は、観客にそう思わせたら負け。負けです。もうあとはついていけなくなった……!!

キャラがあまり魅力的ではない。これが最強に惜しい

で、本家スター・ウォーズ(EP4〜6)と決定的に違うのは、1人1人のキャラがあんまり立ってないってこと!!(本家と比べるべきではないのは百も承知の上。この点はEP7にも負ける)

いや、K-2SOは面白いし、チアルートはカッチョイイ!! この2人の存在感はバツグンです。でも、肝心の主人公の影が薄すぎる……!! ココが惜しすぎる!!

キャタクラーの紹介部分があまりにも短い!! にも関わらずストーリーが次から次に進んでいく。だから、それぞれのキャラと名前が全く頭の中でつながらない!!

結果的に、置いていかれてる感が半端ない。んで、クライマックスのシーンには、あまり感情移入できないまま突入することに……!!

おそらく、ストーリーが足早なのは、「観客を魅了するために計算した上でそうした」のではなく、「尺の問題でそうするしかなかった」というのがボクの感想です。だから、それぞれのキャラクターたちがどこか薄っぺらい。

これが、めちゃくちゃ勿体ない。んで、そのせいで、クライマックスについていけなかったのが致命的でした。

都合の良すぎる展開があまりにも多い

「脚本の詰めが甘い!!」と感じたもう一つの原因がコレ。ストーリー上、あまりにも都合の良い展開が多すぎる……!!

個人的に「なんだかなあ」と、思ってしまった点を挙げてみます。

  • フヌケになったはずのパイロットがとてつもなく活躍する
  • いきなり、主人公の味方が増えてローグ・ワンを結成する
  • チアルートが強すぎる。でもスームトルーパーにやられる
  • ベイズ・マルパスが突然、フォースの力を信じる。でも速攻で死ぬ
  • “スイッチ”がめちゃくちゃ都合の良い場所に設置してある(2回も)

うーん、やっぱり「スイッチ」があまりにも都合の良いところにあるのが、ちょっとダメでした。「いやいや、それは都合良すぎでしょwww」つって。一気に冷めてしまった……!!

あと、フヌケになったパイロットが、本当にストーリー上都合の良いタイミングで役に立たないのに、終盤ではとてつもなく活躍する!! いやいや、なんで!? フヌケになったんじゃないかよおおおおおおおおおおおおおってずっと思ってた。

BGMの音楽も似てるけど、うわあああああああああああああああ

「うわああああああああああああああ!!!!!!」つって心の中で叫んでた!! ちょっと違うんだよおおおおおおおおおおおお!! それ、音程がちょっと違うんだよおおおおおおおおおおお!!つって。

いや、終盤には「いつもの」BGMがちゃんと流れんですよ。でも、序盤から中盤に関しては、似てるけどちょっと違う音楽ばっかり流れます!!

もちろんあれは、スピンオフ作品と本家との違いを出す演出なんですが、個人的にはマイナスポイントでした!!

惜しい……!! 惜しすぎる……!! ギャレス監督、マジでごめん!!

考えて考え抜いた末の決断だったんだろうと思いますがーー。

そういうのは求めてなかったんだわ!! スピンオフだろうが、なんだろうが純粋に「スター・ウォーズ」を楽しみたかったんだわ!! いつもの「あの音楽」を映画館の爆音で、堪能したかったんだわ!!

序盤のストーリーが回りくどいせいもあって、BGMのアレンジは中途半端に感じてしまった……!!

思い出すだけでもうわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

すみません……つい取り乱してしまいました。これはもう、好みの問題なので気にしないでください。

つじもんのまとめ

つじもん|まぬけブログ

怒涛のような終盤の展開はクッソ楽しいので、そこだけでも観る価値は十分あります!! 映画館で観れるのは今だけです!! DVDだったら、ここまで楽しめなかったでしょう!!

凄く良い部分はもちろん多いです!! ラスト10分あたりは、確実に遠い昔の遥か銀河の彼方に連れて行ってくれます!!!!

でも正直に言うと、序盤から中盤がちょっと微妙です!!w ごめん!!! ギャレス・エドワーズ!!!!!!

とにかく、この記事で何度も言ってますが、観に行く場合は少なくとも『スター・ウォーズ/エピソード4/新たなる希望』だけは観ておいてください!! これを観てるのとそうじゃないのとでは絶対に面白さが違うから!!

と、言ってもエピソード7よりは傑作でした!!!! 個人的には、2017年に公開されるエピソード8に期待します!! まあそんなわけで惜しくも、総合的に70点でした!!

おそらく、あと数回は映画館に観に行くと思うので、また意見が変わる可能性もあります!! 「惜しい!! とにかく惜しい!!」ってのが1回目の感想でした。

ではー。