この世にロックが生まれて50年以上経った今、究極のロックアルバムとは一体何なのでしょうか?
それをトコトン突き詰めてみようというのが、今回の企画です。
ロックが急激な成長を遂げた1960年代。当記事では、そんな時代にフォーカスを当ててみます。
1960年代は、当時の若者のみならず、カルチャー全体にも様々な影響を与えた「ビートルズ」をはじめとする数多くのバンドが活躍していました。
そして音楽業界は、ブルース、フォークそしてクラシックからインド音楽に至るまでを飲み込んで成長しました。
ビートルズが終焉を迎える頃には、更なる変化を見せ、たった10年で劇的な変化を遂げた時代です。
そんな1960年代の究極のベストなロックアルバムを10枚、洋楽ロック好きの僕が独断と偏見で選びます!!それではいってみましょう!!
【究極のベストアルバム10】1960年代の最高にカッコイイ洋楽ロック名盤!!
①Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band / THE BEATLES(1967年)
まずは、ビートルズですよ。ビートルズのアルバムです。あえて「サージェント・ペパーズ」を選びました。
もし、ビートルズの最高傑作は何かと聞かれても、おそらく「サージェント・ペパーズ」を選びません。でも、ロックの最高傑作は何かと聞かれたら、この作品を答えます。矛盾しているようですが、そんなアルバムなんです。
これからビートルズを聴こうと思っている方には、少なくてもこれだけは言えます。「サージェント・ペパーズ」から聴き始めてはいけない。なぜならこのアルバムは、まったくビートルズっぽくなからです。
「赤盤 THE BEATLES 1962 – 1966」と「青盤 The Beatles 1967-1970
」を同時に購入して、一気に通して聴き、ビートルズの全体像をおおまかに把握してから、自分が好きな時代のアルバムを聴いていくこと強くオススメします。いやホントに。
では、なぜこのアルバムがロックの最高傑作と言えるのか?
それは、この作品がロックの表現領域を大きく押し広げたアルバムだからです。
ロックはこんなことまで表現できるのかということを、ロック界の内と外にわかりやすい形で示したことの功績は、ロック史においてあまりにも大きすぎます。
ロックならなんでも出来るんだ!それをビートルズが教えてくれた作品でもあります。
このアルバム以降、ロックの歴史が大きく変わったと言っても過言ではない、そんな一枚です。
②Pet Sounds / The Beach Boys(1966年)
執拗以上にルート音を避けるベース、犬の声などを導入した風変わりなサウンド、セクションごとに楽器の編成が変わる突拍子もない曲編成。
そのどれもが当時の音楽業界にとっては、誰も聴いたことのない代物だったのだそう。
理解不能が怒りと変わり、メンバーに「こんなもの誰が聴くんだ?犬か?」と言われたことから、「ペット・サウンズ」と名付けらた本作。
リリースしてみるやいなや、音楽家や評論家からは絶賛されることになり、歴史的な名盤になりました。
③The Velvet Underground / The Velvet Underground and Nico(1967年)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコのデビュー作です。発売当時は殆ど話題にならず、後にルー・リード等の活躍によって再評価されたという歴史的名作です。
このアルバム・ジャケットの「バナナ」を、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
ダウナーなロックンロールとバラードが中心作品でありながら、ヴォーカルであるニコのアンニュイな雰囲気、そしてプリミティブなドラミング…それらの音楽の融合は、アート性と実験性に富んだ音作りになっています。
1970年代のパンク/ニュー・ウェイブなバンドはもちろんのこと、現在の数多くのアーティストにも、多大な影響を与え続けています。
④Highway 61 Revisited / Bob Dylan(1965年)
ロックを10代のままごとから、文学の通じるアートの領域にまで達成した歴史的な作品です。
冒頭の「Like A Rolling Stone」を聴くと、Steve Jobsを思い出します。彼もこの曲が非常に好きだったようで、Appleのドキュメンたタリーや追悼番組などでたびたび使用されています。いつ聴いても桁外れのカッコよさがありますよね。
スピード感のある演奏に合わさって、壮大なロック宇宙を築いています。
もはやこの曲を作っただけでボブ・ディランの名前はロック史に永遠に残るでしょう。
もちろん、他の曲にもまるで魔法のような力が宿っています。
ロックにあまり興味がなくても、Apple好きの方には是非オススメする最高の1枚です。
⑤Electric Ladyland / The Jimi Hendrix Experience(1968年)
タイムマシンで別世界に導かれるようなサウンドシステムに始まり、オーソドックスなブルースからボブ・ディランのカバー曲までその多彩さは今でも聴き応え十分です。
天才と呼ばれたテクニックが炸裂するギターはもちろん、それとは対照的な穏やかな語り口の歌に至るまで、その魅力が尽きることはありません。
初めてジミ・ヘンドリックス本人が、プロデュースも手掛けたという意欲作なだけあります。
⑥Let It Bleed / The Rolling Stones(1969年)
ここに来てようやく登場です。もはや生きる伝説となっているローリング・ストーンズのアルバムです。
ストーンズのファンが10人いたらその内、4人は最高傑作で挙げるであろう作品です。たぶん。
大半の曲が今のライヴでも演奏されているという驚愕のアルバムです。
ちょうど、ミック・テイラーの移行時期に制作された今作品ですが、独自の技法を完成させたキースと渦々しい魅力を放つミックが牽引し、米南部のルーツ音楽に根ざす不滅のスタイルを打ち立てました。
深遠な魂お本物の演奏を吸収したサウンドは、激動の60年代に終止符を打ち、70年代への新たな歴史の扉を開けました。
⑦My Generation / The Who(1965年)
不滅のモッズアンセムにして、パンク、ガレージ等、ロック・ポップの全要素が凝縮されたブリティッシュ・ビート時代を代表する傑作。
若者による新時代の到来を告げるビートの鋭い感性を感じるメッセージ性と、破格の個性に恵まれた彼らの卓越した演奏力、キャッチーなメロディが融合した、永遠に古びることのない奇跡の1枚です。
⑧Village Green Preservation Society / The Kinks
後のブラーやパルプに連なる「英国らしいバンド」の本家とも言えるバンドが、この「キンクス」。
そんなバンドが、失われつつある英国の田舎暮らしへの悲しみを題材としたアルバムです。
懐かしさを感じるメロディに様々な音楽の要素を加えた多様性が、印象的です。
初めて聴いたときは、少し地味な印象を受けるんですが、聴けば聴くほど味わいが出てくる素晴らしいアルバムです。
⑨Wheels of Fire / CREAM(1968年)
あのエリック・クランプトンがジンジャー・ベイカーらと組んだスーパー・トリオの傑作です。
このアルバムが聴きたくて、TSUTAYAを数軒ハシゴしたのも今ではいい思い出です。
音楽は、ジャズやブルース、ロックが融合した音にサイケデリックの味付けが非常にユニークな作品となっています。
⑩Light My Fire / The Doors(1967年)
ラストの10作目を飾るのはコチラです。カリスマ・ヴォーカリスト、ジム・モリソンが知性と反逆の「扉」を開けてしまったデビュー作。
ジャズにラテン、ブルースが合わさった曲「ハートに火をつけて」を生むと同時に、「ジ・エンド」で狂気と終焉を表現したアルバム。
相反するエネルギーに翻弄され、27歳という若い年齢でこの世を去った後も、パンクの祖として数多く信仰者が後を経ちません。
つじもんのまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!!『1960年代の歴史に名を残す究極の洋楽ロックの名盤ベスト10!!』でした。
あなたの想像していたアルバムは入っていたでしょうか??
非常に時間がかかってしまいましたが、1970年代以降の記事も書こうと思っています。いつになるか分かりませんが…。
もし今回の記事の中で紹介した作品以外でもオススメの1枚があれば、是非教えて下さい!!よろしくお願いします。