「しんまは今日も損切りいいぃぃwww」 突然すみません、しんま13@shinma24と申します!
普段は自分のブログに、マクドナルドで働いてる経験を書いています。で、このたび縁がありまして、つじもんさんの「まぬけブログ」に寄稿させていただくことになりました(*‘ω‘ *)
さて、つじもんさんのブログと言えば映画のレビュー。んで、僕はマックブロガー。
ということで、マクドナルドに関する映画について書くことにしました!! そのマクドナルドの映画ってのが『スーパーサイズ・ミー』!!
『スーパサイズ・ミー』は、2004年に公開され数多くの賞を受賞した映画です!! のちの映画界やドキュメンタリー界隈に大きな影響を与えたことでも有名な作品でしょう。
内容を簡単に説明すると「マクドナルドだけで30日間生活したらどうなるの?」っていう実験的なドキュメンタリー映画です。監督自らが実験台になり、1日3食30日間マックを食べて検証していきます!!
映画を観てみると、個人的に色々と思うことがありました!! んで、マックで働いている僕の立場を活かし(?)、カーネル・サンダースもドン引きするレベルでこの映画にゆる〜く突っ込んでいきます!!w
映画『スーパーサイズ・ミー』のあらすじ
まずは、ネタバレしない程度に「あらすじ」を紹介。
本作は冒頭でも説明した通り、「男性が1日3食30日間マックを食べ続けると、どうなるのか?」を検証した実験的ドキュメンタリーです。
しかし、この作品はただ30日間マックを食べ続けるだけの「単なる日記」みたいな映画ではありません!! 医学的な側面からも検証を行っていく超本気の実験です。
監督は、内科医、胃腸病専門医、心臓病専門医、3人の医師に協力を要請。定期的に健康診断を行い、体重、BMI、血糖値などから身体の変化を数字で表していきます。この演出はうまい。
そして、マクドナルドの話題から、アメリカの肥満問題へと徐々にシフトさせていきます。
というのも2015年、米疾病対策センターの調査によれば、20歳以上の米国人の肥満率は30.4%を記録。なんと国民に3人に1人は肥満という状況です。
この数値は過去最高で、依然としてアメリカが肥満大国であることを証明しています。さらに、肥満が原因で糖尿病や心臓病などを引き起こし、年間40万人以上が死亡。
そこで、モーガン監督は「マクドナルドこそが肥満を生み出してる原因では?」と考え、今回の実験に踏み切ったのです。
内容としては、社会問題を見事にぶった切ってる感じ。全体的にユーモアな演出が多く、テンポも良い。最後まで退屈知らずで、誰が観ても楽しめる映画になっています!!
中盤頃には、先日ギネス記録を獲得した「ビッグマック男」が登場したり、マクドナルドの食品事情が丸わかりになったりするので、クッソ面白い。ラストもなかなが見応えがあります。
現役のマック店員から見た感想
さて、僕はマック店員。しかも、勤続年数がもうすぐ9年になるほどのベテランです。バイトの中でもそこそこ偉い立場にいます。
で、そんな僕がマックを痛快に批判する『スーパーサイズ・ミー』を観てどう思ったか……。
率直に言うと、めちゃくちゃ面白かったです!! (マック店員がそんなこと言っていいんかーい)
「マックを30日間食べ続ける」というテーマ自体に好奇心がそそられるし、全体的に笑わせる工夫が満載なので見やすい。
んで、もっと正直言うと、ほとんど他人事のように視聴していました笑。なぜかというと、本作の舞台になったのはアメリカのマックだからです。
日本のマックとアメリカのマックは、ハンバーガーの「味」と「種類」が若干違います。(※ビックマックやポテトは同じ。ドリンクはサイズなどが大きく異なる)
だから、いくら目の前でアメリカのマックが批判されてようと、「うわーマックやべーなー」と終始他人事だったのです笑
そんな中でも、個人的にツボだったシーンは、モーガン監督が「スーパーサイズ」の量に思わずゲロってしまうところ。「いやいやいや、まだ2日目だろ!!」と、猛烈に突っ込まざるを得ませんでしたw
実際に、モーガン監督の実験結果がどうなるかは、ネタバレになるので伏せておきます。
マクドナルドは悪なのか?
本作を観て「もう二度とマックは食わねー」とか、「マックは体に悪い!」と、思う方もいるでしょう。
ただ、モーガン監督が伝えたかったのは、「マクドナルドを食うな!」ってことではなく、自分が普段食べているものを見直すべきだ、ってことだと思うんですよね。
そもそもファーストフードは、人間には良くない食事です。それは「カロリー」や「脂質」の摂取量からも明らか。
成人男性の1日に必要な「カロリー」が約2200kcalに対して、ビッグマックセットは1094kcalもあります。(※セット内容をポテト、コーラにした場合)
また、成人男性が1日に必要な「脂質」に関しては、約55gに対して、50.2gもあります。そりゃあ身体に悪いわけです。他に脂っこいものを食べてしまうと、1日の摂取量を簡単にオーバーしてしまいます。
マックで働いてる僕だってハンバーガーを食べるのは月1~2回程度。もし、僕が週5のペースでマックを食べてたら、体重増加は間違いないだろうし、健康診断にも引っかかるでしょう。
しかし、外食メニューには、食品添加物を表示する義務がないのも事実。なので「ハンバーガーにどんな添加物が使われてるのか?」ってことは消費者にはわかりません。
そこでマクドナルドには、もっと消費者に「栄養情報」をわかりやすく表示する「義務」があるのではないでしょうか?? (※ホームページには掲載されてますが、利用している人はかなり少ないと思う)
【小ネタ】マックが健康路線に走ったら企業として死ぬ
実は1年くらい前に、日本マクドナルドは「健康路線」に走ろうとしたことがあります!!
「ベジタブルチキンバーガー」「モグモグマック」っていう2つの商品が、期間限定で発売されたのです。これらのハンバーガーは、野菜だけで作られたパティを使用していました。
「野菜だけで作られたハンバーガー!ヘルシー!健康!」みたいなキャッチコピーで売り出されたわけです。ところが、実際に売れ行きはどうだったかというと……全く売れませんでした。
僕が働いてる店舗では、ベジタブルチキンとモグモグマックは、1日1個売れればいいほど。正直、1個も売れない日もザラでした。
そんな有様だったので、「ベジタブルチキン」と「モグモグマック」は気が付けばレギュラーメニューから消えていくことに……。
アメリカのマックがどう考えてるのかは知らないし、アメリカの人たちがマックに健康を求めてるのかもわかりません。でも、少なくとも日本では、マックに健康を求めてる消費者はほとんどいなかったわけです。
そんな背景があるので今後も日本マクドナルドは、体に悪そうなボリューミーな肉全開のハンバーガを作り続けています。健康的なハンバーガーよりそっちの方が儲かるわけですからね。
寄稿者しんまのまとめ
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本作『スーパーサイズ・ミー』はドキュメンタリー映画として、かなり完成度が高い!!
何よりも、マックが健康に悪い食べ物ってことを証明するために、自らの体を実験台にしたおバカな発想が素晴らしい。
自分だったら、いくら高額なギャラが積まれてもやりたいとは思えません。僕はモスバーガーは好きなので、「モスだけで30日間生活」みたいな企画だったら考えますが笑
いずれにせよ、「ファーストフードは美味しいけど体に悪いもの」という認識の元に食べるってのが、マックとの正しい付き合い方なのかなと個人的に思ってます。
そうすれば「マックのバカ食い」をしようっていう気は起きないはず。
もちろん、健康面を考えるなら「食べない」という選択が一番いいんでしょうけど、それはマック好きからしたら辛いですから、適度に食べるっていうのが最良の選択かと。
こんなことを現役マック店員が言っていいのかわからないですが笑
とりあえず自分はマックで働いてる限りは今後もマックを食べることでしょう。従業員割引で30%オフになるし。(そこかーい)
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